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COLUMN

コラム第2回 アセットマネージャーの役割

前回までのコラムでは「ファンド」とは何か、というテーマでお話しました。

 

ファンドは一般的にアセットマネージャー(Asset Manager、AM)と言われる専門家にその運用を任せるのが一般的です。

投資家はこのAMの運用能力を信頼して自らのお金を預けるわけですから、投資商品の良し悪しを判断するときAMをフィルターとした様々な点をチェックすることがとても重要です。

例えば、以下のようなものです。

 

 

投資対象となる資産(事業)に対するAMの実績は十分か

投資対象が株式であれば株式の、不動産であれば不動産の投資や売却の実績や知見をAMがどれだけ持っているのか見る必要があります。具体的な数字(運用金額や実績件数など)があればより判断がしやすいでしょう。社歴(会社の沿革)や経営陣の略歴なども参考になると思います。

 

 

AMがどのような体制で運用するのか

AMの会社というのは必ずしも大人数の組織とは限らず、中には10名程度の陣容で運営している会社も少なくありません。その場合、上に記した経営陣など主要メンバーの略歴やどのような外部専門家と連携して投資資産の運用を図る計画なのかを見る必要があります。

また、もう一つ確認すべき重要な事項として、投資した資産(お金)は他の投資商品や事業と分けて管理する体制になっているかという点があります。これを「分別管理」と言いますが、AMが勝手に投資資金を他に流用するようなことはないかを確認することがとても大事です。

 

 

リスク情報をしっかり開示するか

投資商品はあくまで「投資」ですから一定のリスク(投資元本が目減りするリスク)が必ず存在します。一方で、お金を集める側も人間ですので、投資商品のリスクのような「耳障りのよくない」話を声高に投資家へ伝えることは出来れば避けたいものです。しかしリスクの存在はどのような投資でも避けられませんので、勧誘する側はそれをしっかり伝えること、投資家はそれをしっかり理解することが重要です。逆に言えば「良いことしか言わない」投資勧誘には注意しなければなりません。

 

 

透明性が図られた情報提供がなされているか

例えば年一回のファンド決算や期中の運用状況など、投資家の立場から見て必要な時に必要な情報が十分に得られる体制になっているか見る必要かあります。年一回の決算情報の提供すらないというのは論外ですが、例えば決算情報があってもその提供方法が口頭のみであったり、受け取った決算情報の問い合わせにも満足な回答が得られないというAMは問題があると言えるでしょう。

私どもミナトマネジメントでは取り扱う資産の精査を十二分に行い、把握した限りのリスクをしっかり投資家様に説明しています。

お預かりした資金はその銀行口座をファンドことに分けて必要に応じ外部の会計事務所に通帳等を預けるなど、分別管理を徹底しています。

また、投資家様ごとに管理ページをウェブサイト内に設けて投資家様はいつでも自らの投資商品に関する情報を管理ページにアクセスすることで得ることができる体制を整えています。

 

 

このような投資家の立場から見たら「当たり前」と思えることをやれている会社がどれだけあるか、そういう見方でアセットマネージャーを見るとまた違った判断が働くかもしれません。

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