- 金融商品
- 2021.03.30
コラム第6回 オペレーティングリース商品 ①リースとは?
今回は弊社が取り扱う金融商品の一つである「オペレーティングリース」商品をご説明します。
そもそも、「リース」というのはどういう取引の商品なのでしょうか?
「リース」という言葉はその取引を実際にしたことがない方でも耳にしたことはあると思います。「リース」と聞いて一般的に想像するのは、
「他人が持っているモノを『借りて』使うこと、そしてその『借りる』ということに対して『リース料』を支払うこと」
だと思います。
その考え方は全く間違っていません。
その一方で、「レンタル」という言葉もよく知られていますね。
「リース」と「レンタル」、混同しがちですがその意味は全く異なります。
最も大きな違いは借りる・貸す期間=契約期間で、レンタルの場合日単位や月単位といった短期間で物件を借りる・貸すのに対して、リースは半年以上、年単位での長期間にわたって貸す・借りる形が継続します。借り手側にとって短期間でその用途を達成できるのがレンタル、長く使い続けるものがリースということができるでしょう。
また、リースの場合借り手側の希望に合わせて貸し手側が物件を購入し貸し渡す形が多いのですが、レンタルの場合は貸し手側があらかじめ用意した物件を借り手に貸し出すという形をとります。
街の中にあるレンタルビデオ店やレンタカー屋などが「レンタル」を名乗っている理由も、これでお分かりいただけると思います。
さらに、「分割払い(割賦払い)」という言葉も耳にしたことがあると思います。
これは通常の売買取引において、その売買代金を一括で支払う・受け取るのではなく分割(割賦)で支払う・受け取る、というものですね。
分割で支払う・受け取るという行為ですから、そこには利息がつくことがあります。
世の中には車やコピー機、工場の機械のようにリース取引の対象となる資産・モノが沢山あります。それらは同時に売買でも取引されることが多いのが普通です。
そうなると、契約上やお互いの解釈ではリース取引のつもりなのに、取引の実態を見るとリースではなく売買とそのための資金の借入として取り扱わないといけないようなことが起こりえます。
そのため、会計・税務上はリース取引を大きく2つに区分しています。
その1つが「オペレーティングリース」と呼ばれる取引なわけです。
もう1つは「ファイナンスリース」と呼ばれる取引ですが、私どもが扱っているのは「オペレーティングリース」取引による投資商品であり、「ファイナンスリース」取引は扱っていません。
では「オペレーティングリース」と「ファイナンスリース」は何が違うのでしょうか。
これら2つの違いについては次回のコラムにて解説します。