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COLUMN

コラム第58回 ファンドの資金管理

「ファンド」というのは投資家と言われる人たちの投資資金を使って投資活動を行い、その活動により得た資金を投資家へ還元するビジネスです。
人さまの資金を預かって行うビジネスですので、おカネ周りの管理はファンドの運用・管理会社にとってはとても重要です。
それは銀行や証券会社など、おカネをビジネスの中軸に置く業界はどこも同じだと思います。

 

当社が主に取り扱う「事業型ファンド」では資金の入金や払出に一定の規則性があることが多いです。
例えば太陽光発電事業であれば売電収入、それに対する支払は保守管理料や地代、税金などといった項目で、それらの入金や支払のタイミングはだいたい決まっています。
当社の場合、複数名の資金管理担当がチームを組んで各案件の支払業務を担っています。
基本的に毎月1回、あらかじめ決めたスケジュール観のもとで支払うべき項目と支払先や金額について、関係者から送られてきた請求書などのエビデンスをもとに整理します。
スポット的な支出も当然発生しますが、いずれにせよ支払担当者が単独でファンドの預金口座から支払まで完結させることはなく、複数の担当者間でダブルチェック・トリプルチェックがなされたうえで手続きが進められます。

 

ファンドビジネスというのは、とかく「利回り」などのパフォーマンスに目が行きがちです。
しかしながらファンドビジネスで大事なのは、まず「間違いのない資金管理」なのではないか、とも思います。
ファンドという言葉が世間で悪く取られる場合、投資家により払い込まれたお金が本来の使いみちではないものに支払われたり流用されたりしていることが多い印象がありますね。
世間一般の方から見たら「お金を間違いなく管理することは当たり前」のはずなのですが、つい利益の方に目が向いてしまって資金管理体制を十分に確認しないまま投資をしてしまう投資家がいたり、またそのような体制で資金を預かってしまうファンド会社もあったりして、ある意味、人間の欲がこのようなトラブルを招いてしまうのかもしれないと思ってしまいます。

 

当社は「数字に強い」ことが一つのセールスポイントであり、投資家の方々から当社を評価いただいている理由の一つです。この「数字に強い」という言葉には、「資金管理に間違いがない」という意味も含まれています。
当社にとっては当たり前に感じることが評価につながっていることの一つでもあります。
これからも当社はプライドを持って資金管理にはこだわっていきたいと思っています。

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