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COLUMN

コラム第29回 パススルー①

以前のコラムで匿名組合についてその特徴を

 

「カネは出すけど口は出さない」

 

と表現しました。
そして匿名組合に限らず組合会計の特徴の一つに「パススルー(構成員課税)」というものがあるのですが、今回はその説明をしたいと思います。

 

いわゆる「投資」という取引には様々な投資相手、投資先があります。
投資する立場、すなわち投資家から見れば自らの資金を投じる対価としてなにがしかの資産・権利を取得するのですが、それは投資する形態や投資対象により当然ながら様々です。
不動産の現物に投資をする場合は、不動産の所有権を取得することになります。
株式に投資をする場合は、対象会社の株主の地位を取得することになります。

 

では、「組合に投資をする」いう行為は何を意味することになるかというと、「組合出資持分」に投資をし、「組合員の地位」を取得する、ということになります。
パススルーの構造を理解するには、同じような投資形態である株式投資と比較するのが一番わかりやすいかもしれません。

 

匿名組合の場合、

 

「予め契約で定めた組合事業に投資をして、その組合事業が生んだ利益を組合員=投資家に還元する」

 

という構造は、

 

組合事業→会社

 

組合員→株主

 

と読み替えれば、そのまま株式投資のそれと同じになるからです。
ただ、その「お金の受け取り方」が決定的に異なります。
詳しくは、次回のコラムにて解説したいと思います。

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